羅生門の蟋蟀はcricket。それともkatydid? 200203月曜~200207金曜 エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 語学講座ラジオ
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講座ごとに週間でまとめて記事作成してみることにしました。
しばらくこの形式でやってみます。
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
2月・月1週目 Japan Without a Map ニッポンぶらり旅 ~Namahage なまはげ
秋田県に来ているアキトとベン。稲わらでなまはげの衣装を作るワークショップに参加しています。ベンは手先が器用なようですが、アキトは苦戦しているようです。
Akito ◆ Argh! I can’t do this! Working with straw is so difficult.
Ben ◆ There’s an easier way, Akito. Here, let me help you. You have to put the straw in your hands and then roll it like this.
Narration
(Ben) ◆ I’m Ben. Today, Akito and I are in a town called Oga in Akita Prefecture. Right now, we are taking a workshop. We are going to be Namahage gods. I hear that these gods visit houses and tell people to be good.
Instructor ◆ How is everyone doing? Are you finished with your costumes?
Akito ◆ Almost. Hey, Ben, how does mine look?
Ben ◆ It looks okay.
- Namahage Gods ナマハゲは神なのね
- わたくし、秋田県に関わりがあるのでナマハゲには親近感はあるんです。が、実際に見たことないんですよね。おそらく、どこの県でもありがちな、「同じ県内といっても、地域が違うとピンとこない文化もある」というやつです。
- ↑ 自分は男鹿の文化圏ではないので…
- 寒風山展望台に行った写真は残っているけど全く記憶にない
- きりたんぽ鍋は頻繁に食べますが、しょっつる鍋はほぼ食べたことがない、みたいな。
- 第13回ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会において、「男鹿のナマハゲ」を含む全国の来訪神行事10件が「来訪神 仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。UNESCO Intangible Cultural Heritage
-
甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)
遊佐の小正月行事 アマハゲ(山形県遊佐町)
米川の水かぶり(宮城県登米市)
見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)
吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)
悪石島のボゼ(鹿児島県十島村) - 聞き取りはかんたんだったけど、音読がしにくかったです。
2月・火1週目 Wisdom from the West 古典が語る西洋の知恵 ~The Midas Touch ミダス王
- ミダス王。モデルになった王は実在していた、らしいです。”ミダースは紀元前8世紀後期のプリュギアの王として知られている。プリュギアには「ミダース」という名前を持った多くの王がいたーwikiより”
- Dionysus ディオニュソス。 読めないわー。当然、日本語的カタカナ読みとも違うし。ギリシャ風の名前はほんと覚えづらい。
- パクトロス川。他の川よりも「砂金」が多く採取されたらしく、その理由として、「ミダス王の黄金の手」という神話が語られるようになった、という説があるとの事。
- この話、子供向け童話集で読んだことがありました。王様の名前は忘れていた。途中のエピソードが異なっていて、童話集バージョンでは、「娘に触れたら娘も黄金になってしまった、黄金なんかよりも、あたたかく、やわらかく、かわいい声でほほ笑んでくれる娘こそ、私の本当の宝なんだ」と王が気づいて、黄金なんかいらない、戻してくれ…となる話でした。
- と、今回のストーリーを聴きながら思い出した。調べたところ、娘エピソードが加えられているのは、1800年代のアメリカ合衆国の小説家ナサニエル・ホーソーン版、というもののようです。
- 欧米ではたいていMidas touchの話の一部が知られているため、「金や成功を生み出す能力」のような意味で使われるフレーズになっているんだとさ
- リスニングも音読もそんなに難しくはなかったです。
2月・水1週目 Short Stories ~Wine ワイン
- 本文を読む予習をせずにいきなり聴いているんですが、何度聞いてもtanninのくだりで「???」でした。文(単語)を見て納得。タンニンね。
- 知ったか上司の話、と思いきや、ワイン蘊蓄の話でした。
- アルコール類が飲めない自分にはやはりいまいちピンと来ない話。好きな温度、好きな組み合わせで自由に飲めばいいじゃない…
- 諸外国では日本に比べると室温をあたたかくしていないらしい、ということは、へぇー
2月・木1週目 Rakugo 日本の伝統的笑い!落語 ~Okiku's Plates お菊の皿
- 怪談・番町皿屋敷か?と思ったら、パロディだった。
- 牡丹燈篭のような本格的な怪談落語もある一方で、アレンジして茶化してしまうタイプの落語もあるのか。日本人なのに、落語について知らないことばかり。英語講座を通して、逆輸入的に知識が増えつつあります('_')
- 聞き取りは簡単、音読がしにくいパターンでした。
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2月・金1週目 Japanese Classics 英語で味わう日本文学 ~Rashomon 羅生門1
- pimple ニキビ
- droppings 鳥の糞。 おとしもの・・
- religious tools 仏具
- cricket コオロギ (スポーツのクリケットと同じ綴り)
- ↑ 原文だと「蟋蟀(きりぎりす)」。平安時代・古語~現代語の間で、どちらの虫をコオロギ・キリギリスと呼ぶのかが入れ替わってしまった、とよく古文や「羅生門」で説明されている件。この作品が書かれた大正期ではキリギリスだが、作品舞台である平安期ではコオロギのはず、だからこれはコオロギを指しています、というやつですね。ただ、虫の生態から考えると、「柱にとまっている」のだからこれはキリギリスだとの見方もあるとか。コオロギは地べたや草むらにいる虫、と。
- 「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」英文版ではコオロギ説を採ったっぽい。ただ、英語では日常用語としては厳密に虫の名前を使い分けていないとも…?
- キリギリス説を採るなら、glasshopperでよい?? バッタもキリギリスもあんまり使い分けないらしい。が、katydid や bush cricket という言い方もあります。
- 英文のリズム的にcricketで、いっか!