本の感想:博物学への招待
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第1回
博物館学や図書館学って昔から謎の分野だったので読んでみることにした。
←学芸員や司書に関連あるんだろうっていうイメージしかない。
第1章 コレクションの精神
……収集癖は何かしらのコンプレックスを持つ者とかの何かしらの欲と結びつくものらしい
第2章 コレクションから博物館へ
……各国の王や皇帝が集めたり散逸させたりしながら徐々に私的蒐集から博物館という制度になっていったよ
フランスの著作の翻訳本だからか、第1章第2章まではヨーロッパの歴史的な記述が多い。
単に博物館学ってどういうことをやってるのかを知りたいなら、いきなり第3章から読んでもいいのかも?と思った。
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第2回。メモ無し。
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第3回。
まえがき・あとがき再読(整理のため)
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第3章 博物館の建築~第4章の途中まで。
「博物館資料の展示」。具体的な内容になってきてようやく面白くなってきた。
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第4回。
館種による展示の特徴
考古学博物館、民俗博物館、工芸博物館、自然科学博物館
採光と照明
自然光と採光法、人口照明、
展示環境と保存環境
環境の制御、収蔵庫
天窓、側窓、側頂窓。
乾燥した空気中の水彩画は40~50℃気温条件でも耐えられる、
とはいえ、美術品の最適な相対湿度は45~65%なので、湿度が下がりすぎた場合は人工的に湿度を上げる
∵ 湿度変化によってヒビや亀裂。
↓
絵にはロウやワニスを塗る、
ガラスケース等に入れる・・・水和物と硫酸亜鉛の混合物 ←湿度55%に保つ
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第5回。面白く読めた。
美術史研究のはじまり
学芸員の義務と責任
模写、複製、贋作
制作日の推定、捏造、
科学的分析と鑑定
収蔵品目録の記述
資料の修復とクリーニング
・フッ素の含有量 :化石化の度合いを示す特徴。遺物の製造年代を決定。カルノーによる研究成果。
・窒素の含有量 :埋蔵骨のタンパク質中に含まれる量。徐々に減る。
・炭素14同位体:とくに先史時代の骨に有効。ガイガー計数器。
・ナトリウムランプの単色光 :色彩を排除する作用。
・絵の具や顔料の偏光特性を分離するニコルプリズム :
マイクロプローブで顔料抽出
→異なるスペクトルを持つ各成分 や各分子の分光分析
→物質のスペクトログラムを顕微鏡で読み取る
→参照データと比較
※マイクロプローブとは顕微分光法による試料の微量分析に用いられる装置
・水銀燈の紫外線:修復痕や加筆がわかる。蛍光度。
・赤外線 :ニカワなどの被膜が隆起してるか、保存状態などがわかる。
・白色光線で物体を照射するときに発生する二次放射 :周期を観察。
・軟X線(電圧20~50kV、強度4~6A)
※医療は硬X線
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第6回。
博物館の安全管理
運営予算
教育機能
第7章から急に読みにくくなった。やっぱり外国作品の翻訳文は苦手だ
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第7回
資料の前の一般大衆
常設展と巡回展
博物館の専門化傾向
サロン的、クラブ的、学校的、研究所的博物館
読了。全体の内容はわかったようなわからんような。
文庫クセジュは厚くて硬い紙質に感じる。もう少し軟らかい紙質ならめくりやすいんだけどな